置床リフォームなどを手がける株式会社秀和建工(神奈川県)は、リフォーム事業で売上高3億円規模へと成長している。前期のリフォーム売上高は前年比10%増と順調に推移。その背景には、リピーターの増加と、外国人技能実習生を中心とした技術者の成長がある。
◎ 工期厳守を最優先にした施工体制
同社は年間900件以上の置床リフォームを手がけ、平均でも月50〜60件、多い月には80件にのぼる。住宅・非住宅の双方に対応し、工事単価は数十万円から700万円規模まで幅広い。
業績が順調な理由の一つが、取引先とリピーターの増加だ。2〜3年前は約50社だった取引先は、現在100社近くまで拡大。施工件数も約1.8倍に増えている。
「工期を守ることが最優先です。そこを信頼して発注いただいているからこそ、確実に工期内に終えられる人数を現場に入れ、品質の高い施工を心がけています」(中山哲夫社長)
◎ 外国人技能実習生を戦力化する人材育成
同社の正社員18名のうち、14名が外国人技術者だ。当初は補助作業が中心だったが、現場経験を積むことで独り立ちし、現在は5班体制で複数案件を同時に担当できるまでに成長している。
さらに、外国人スタッフには運転免許の取得を促進。現在、準中型免許を取得したスタッフもおり、資材運搬や引き上げ作業を含めた付随工事まで自社で対応できる体制を整えている。これにより顧客満足度の向上にもつながっている。
◎ 積算図面と工事保証書による安心感
同社では、施工前に平米数や積算根拠を明確に算出し、積算図面を用いて顧客へ説明してから工事に入る。施工後には、現場ごとに工事保証書を発行している。
「以前はここまで重要だと思っていませんでしたが、積算図面や保証書をお渡しすると、とても喜ばれます。一つ一つの積み重ねが信頼につながっていると実感しています」(中山哲夫社長)
◎ DXで内勤業務を省人化
現場管理には、施工管理アプリANDPAD(アンドパッド)を活用。現場写真や進捗情報を共有することで、漢字が読めない外国人スタッフとの情報共有もスムーズに行っている。
さらに、自社開発システムにより、見積もり・受発注・請求書・月次計算・現場別費用まで一元管理。入力作業を最小限に抑え、内勤の省人化を実現している。現在は改善版の開発も進めており、受注拡大に耐えうる体制を整えている。
◎ 今後の展望
今後の目標は、リフォーム売上高3億2,000万円。同時にIT化とDXをさらに推進し、内勤負担を増やさずに事業拡大を図っていく。
2024年7月29日 5:55 AM
置床カテゴリー : メディア
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「置床専門店」を掲げ、関東圏で年500件の置床リフォームを手がける企業がある。それが、リフォーム売上高2億7,000万円の株式会社秀和建工(神奈川県大和市)だ。メイン顧客層は買取再販を手がける企業で、売上の9割を占める。なぜ、置床工事だけでここまで成長しているのだろうか。
◎ 間取り変更・遮音性向上で採用される置床工法
置床工法とは、床を全体的に持ち上げて段差をなくす工法のこと。元床に等間隔で設置した支持脚の上に床パネルを敷き、その上にフローリングを施工する。床下にできた空層部分には断熱材を入れることで、断熱性能や遮音性が向上し、マンション工事を中心に需要が高まっている。
同社の強みは、建物用途に応じて幅広い置床工事に対応できる点だ。マンションや戸建てだけでなく、オフィスや体育館などの非住宅建築にも対応しており、住宅と非住宅の売上割合は6対4となっている。
「最近はシミュレーションゴルフ用の置床工事需要が増えています。勾配とゴルフボールを集める溝を、置床工法でつくります」(中山哲夫社長)
◎ 工法の幅が差別化につながる
工法も多岐にわたる。例えば、フクビ化学工業の製品を活用する「フリーフロアーCPR工法」では、支持脚の上に厚さ20mmの床パネルを載せ、その上にフローリングを張る。
また「パネルリンク工法」は、四角形の床パネルを敷き詰める工法で、壁に取り付ける際根太が不要なため、遮音性能が高い点が特長だ。
◎ 買取再販業者からの安定受注
「売上高の9割は買取再販業者からの案件です。住宅のうち9割以上はマンション。社員職人7人と専属職人10人がおり、自社施工で対応しています」と中山社長は語る。
再販物件では、水回りの間取り変更に伴う置床設置が多い。直張り床では配管スペースの自由度が低いが、二重床を採用することで床下に配管を通せるため、柔軟なレイアウト変更が可能になる。
また、遮音性を確保する目的で置床工法を選ぶ再販業者も多い。床下にグラスウールなどを入れることで、遮音基準をクリアできる点も評価されている。
◎ スピードと品質を両立する施工体制
「月に2〜3件、安定してご依頼をいただく再販業者もいます。置床工事に特化しているため、作業効率と施工品質が違います。50㎡以上なら1日、100㎡以内なら2日で工事を完了し、クレームになることはほとんどありません。3〜4人のチームで動くことで、正確かつ効率的な施工を実現しています。他社では並行作業が多く、1週間かかるケースもあります」(中山社長)
◎ 施工事例を軸にしたWeb集客
現在の集客は、ほぼ自社ホームページから行っている。約10年前までは、売上の100%がフクビ化学工業関連の案件だったが、リーマンショックを機にWeb戦略へ転換した。
詳細な施工事例を数多く掲載し、工法、床材、エリア、建物用途などで細かくタグ分けを実施。現在では100以上のタグを用意している。
「2014年に補助金を活用してWeb開発を行い、SEOの重要性に気づきました。実績を積み重ねて外部認知を高めた結果、コロナ禍を機に成果が表れ、2020年4月期は2億1,000万円、前々期は2億4,000万円、前期は2億7,000万円と、安定した成長を続けています」
2023年1月21日 5:55 PM
置床カテゴリー : メディア
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