置床工事を年500件施工、再販業界軸に売上2億円超
「置床専門店」を掲げ、関東圏で年500件の置床リフォームを手がける企業がある。それが、リフォーム売上高2億7,000万円の株式会社秀和建工(神奈川県大和市)だ。メイン顧客層は買取再販を手がける企業で、売上の9割を占める。なぜ、置床工事だけでここまで成長しているのだろうか。
◎ 間取り変更・遮音性向上で採用される置床工法
置床工法とは、床を全体的に持ち上げて段差をなくす工法のこと。元床に等間隔で設置した支持脚の上に床パネルを敷き、その上にフローリングを施工する。床下にできた空層部分には断熱材を入れることで、断熱性能や遮音性が向上し、マンション工事を中心に需要が高まっている。
同社の強みは、建物用途に応じて幅広い置床工事に対応できる点だ。マンションや戸建てだけでなく、オフィスや体育館などの非住宅建築にも対応しており、住宅と非住宅の売上割合は6対4となっている。
「最近はシミュレーションゴルフ用の置床工事需要が増えています。勾配とゴルフボールを集める溝を、置床工法でつくります」(中山哲夫社長)
◎ 工法の幅が差別化につながる
工法も多岐にわたる。例えば、フクビ化学工業の製品を活用する「フリーフロアーCPR工法」では、支持脚の上に厚さ20mmの床パネルを載せ、その上にフローリングを張る。
また「パネルリンク工法」は、四角形の床パネルを敷き詰める工法で、壁に取り付ける際根太が不要なため、遮音性能が高い点が特長だ。
◎ 買取再販業者からの安定受注
「売上高の9割は買取再販業者からの案件です。住宅のうち9割以上はマンション。社員職人7人と専属職人10人がおり、自社施工で対応しています」と中山社長は語る。
再販物件では、水回りの間取り変更に伴う置床設置が多い。直張り床では配管スペースの自由度が低いが、二重床を採用することで床下に配管を通せるため、柔軟なレイアウト変更が可能になる。
また、遮音性を確保する目的で置床工法を選ぶ再販業者も多い。床下にグラスウールなどを入れることで、遮音基準をクリアできる点も評価されている。
◎ スピードと品質を両立する施工体制
「月に2〜3件、安定してご依頼をいただく再販業者もいます。置床工事に特化しているため、作業効率と施工品質が違います。50㎡以上なら1日、100㎡以内なら2日で工事を完了し、クレームになることはほとんどありません。3〜4人のチームで動くことで、正確かつ効率的な施工を実現しています。他社では並行作業が多く、1週間かかるケースもあります」(中山社長)
◎ 施工事例を軸にしたWeb集客
現在の集客は、ほぼ自社ホームページから行っている。約10年前までは、売上の100%がフクビ化学工業関連の案件だったが、リーマンショックを機にWeb戦略へ転換した。
詳細な施工事例を数多く掲載し、工法、床材、エリア、建物用途などで細かくタグ分けを実施。現在では100以上のタグを用意している。
「2014年に補助金を活用してWeb開発を行い、SEOの重要性に気づきました。実績を積み重ねて外部認知を高めた結果、コロナ禍を機に成果が表れ、2020年4月期は2億1,000万円、前々期は2億4,000万円、前期は2億7,000万円と、安定した成長を続けています」
2023年1月21日 5:55 PM
置床カテゴリー : メディア
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